うなぎパイ パイ包まない焼き
夜のお菓子の「うなぎパイ」ではありません。「うなぎパイ」は、シャレだけど、シャレだけにとどまらない美味しい組み合わせなのです。
ホテルで働いていた頃は、スズキのパイ包み焼きとか、牛肉のパイ包み焼きといったクラシックなメニューを作っていたのですが、そういったメニューは焼くのにも時間がかかるし、タイミングよく出すのが難しい。。。
そんなわけで、僕がよくやるのが「パイ包まない焼き」です。サックサクのパイでサンドする、もしくは添えるだけなので、おうちや小さなお店でも簡単にパイ料理が楽しめちゃいます。
うなぎパイももともとは包んで焼いていたいたんですけど、包まない焼きなら更にパイのサクサク感がアップするので、包まないことにしました。
今回はその「パイ包まない焼き」の中から「うなぎパイ」の作り方を書いていますが、パイはいろんな料理に合わせられるので、ぜひ「パイ包まない焼き」いろいろ試してみてください〜!
うなぎパイはこんな感じ。
他には、真鯛の白ワイン蒸しクリームソースのような魚料理に添えたり。
※写真はサーモンです。
牛タンの赤ワイン煮のようなお肉の煮込み料理に合わせてもおいしーです。
見た目も華やかになって、ちょっとおごちそー感出ますよねー、パイって。
うなぎパイの材料
冷凍パイシート 適量
卵黄 1個
水 小さじ1/2
玉ねぎ 適量
バター 適量
塩 少々
うなぎの蒲焼 適量
パイ包まない焼きのパイを焼く
まずはパイの準備です。事前に焼いておいたパイ生地を温め直すことで、いつでもサクサクパイが添えられます。
使うのは簡単アップルパイでも使ったベラミーズのパイシートです。手作りの折りパイが美味しいのは間違いないんですけど、市販のパイ生地を使うなら業務用も含めてこのベラミーズがおすすめです。粉とバター、塩、水だけで作られた冷凍パイシートです。うちの近所のカルディでは取り扱いがあります。
パイシートを取り出したら、好きな大きさ、形にカットします。あんまりガチガチの状態で切ろうとすると割れてしまうこともあるので、ほんの少し(夏場なら1分ほど、冬場なら3分ほど)室温に戻してからカットします。
今回は1/4の正方形にカットして、更に斜めにカットして三角にしました。
カットしたパイ生地を、クッキングシートを敷いた鉄板の上に並べます。
パイ生地に卵黄を塗り塗りします。卵黄にほんのちょっとの水(ここでは卵黄一個に小さじ1/2の水)を足してよくといておきます。卵黄に水を入れるのは、焼いたときの焼き色をちょっとだけ抑えるためです。
パイシートの表面にシリコンの刷毛などを使って塗っていきます。
卵黄を塗り終わったら、オーブンの温度が上がるまで冷蔵庫に入れておきます。特に夏場はすぐに生地がだれてしまいますし、結露して水がついてしまうので、ちょっとの間でもパイ生地は冷蔵庫に入れるようにします。
さてさてオーブンで焼きます。オーブンの温度とか時間は使うオーブンによって、あとパイ生地のカットの仕方によっても大きく変わってくるので、オーブンの中の様子を見ながら調節してください。
今回の三角カットにしたパイ生地でうちのオーブンでは、220℃で8分焼きます。
ちなみに僕が使っているオーブンはこれです。
220℃で8分焼いた状態のパイ生地です。
このパイ生地を半分に割るというか、さきます。なるべく下の方で割って、頭の方がぽっこり大きく残るようにしたほうが添えたときに見栄えが良くなります。
まだ中の方はサクサクではなくもっちりな状態です。この中側のもっちりを下にして鉄板に並べます。
今度は180℃に下げたオーブンで様子を見ながら8分焼きます。
もっちりだったところがサックサクになってほんのり色づいて、卵黄を塗ったところもいい感じの色になればOKです。
冷めたら、上下を組にして、大きめのタッパーや、ビニール袋などに乾燥剤と一緒に入れておきます。
この状態にしておけば、あとはいつでもオーブンでちょっと温め直すだけで、いつでもサクサクパイが食べられます。
ベラミーズのパイは美味しいので、このまま食べてもいけます。ジャムとかチョコとか生クリームとかを塗ればもうスイーツと言っても過言ではありませぬ。あんことも合いますしねー。
1週間くらいなら冷蔵庫に、それ以上なら冷凍庫で保存します。
うなぎパイの作り方
うなぎは市販の蒲焼を使います。それほど上等のうなぎでなくてもいいですが、ご飯の上に乗せて食べても美味しく食べられるうなぎでなければ、パイと一緒に食べてもやはり美味しくはありませぬ。
まずは、焦がし玉ねぎを作ります。玉ねぎを繊維に沿ってスライスします。
フライパンにバターをひとかけら熱して、スライスした玉ねぎを入れて炒めていきます。
中火強でササッと炒めていきます。
全体がしんなりしてカサが小さくなったところで、その量に見合った鍋に移して弱火でじっくりと炒めていきます。
下が焦げ付きそうになったら、少量の水を足し足し炒めます。
フライパンで炒め始めてから1時間ほど炒めた状態です。
この時間は玉ねぎの質や火の強さ、使う鍋にもよっても変わってくるので、見た目と食べてみてねっとりとして、しっかり甘くなっていればOKです。
最後にひとつまみの塩を入れて甘みを引きしめます。
焦がし玉ねぎの完成です。
ラップをして、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存しておきます。焦がし玉ねぎは冷凍できるので、まとめて作っておけばオニオンスープや、焦がし玉ねぎを使ったレシピにいろいろと使えます。
焦がし玉ねぎさえできてしまえば、こっちのもんです。
カットしたうなぎと焼いておいたパイ、焦がし玉ねぎをクッキングシートを敷いた鉄板の上に並べ、180℃のオーブンで5分ほど温めます。
焦がし玉ねぎは、広げると端が焦げてしまうので、丸めて温めます。
しっかり温まったら、うなぎの蒲焼についているタレをサッとひと塗り。
重ねていきます。まずは、パイの下の方。
パイの上に焦がし玉ねぎをのせます。
そこに鰻の蒲焼をのせ、
仕上げにパイの上のパーツをおもむろにかぶせます。
焦がし玉ねぎが洋のパイと和の鰻の蒲焼をうまくマッチングしてくれてとても良くまとまった「うなぎパイ」の完成です!
土用の丑の日の洋食バージョンに、小さく作って楊枝を刺してフィンガーフードに、騙されたと思って、うなぎのパイ包まない焼きをぜひお試しください〜!
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