落花生の実のでき方とか落花生のはなし
艸は落花生とキャプテンCで有名な千葉に住んでいます。
落花生(らっかせい)はご存知ピーナッツです。このピーナッツはマメ科の植物でありながら、他の豆とは全く違うでき方をします。
ずっと興味があったので落花生農家さんにお邪魔して、落花生ができるまでを見学させてもらいました。
ので、とりあえずこれまでのまとめ。
落花生の品種とかのはなし
落花生、と一口に言っても落花生にも色々品種があります。まあ、落花生に限ったことではありませんが、お店に売っている玉葱にも胡瓜にもキャベツにも、農家さんレベルで言えば”品種”がちゃんとあるのです。
①千葉半立(チバハンダチ)
②中手豊(ナカテユタカ)
③郷の香(サトノカ)
④おおまさり
の4種が千葉で主に生産されている落花生の品種で、僕がお邪魔させてもらった農家さんもこの4品種を作っていました。
この4種類のうち①千葉半立と②中手豊は「煎り用」の品種です。いわゆる殻付きの落花生として売られているものは乾燥させた落花生を”煎った”ものです。
に対して③郷の香と④おおまさりは「茹で用」の品種です。その昔は流通や保存の技術がなかったため、茹で落花生は農家さんだけの楽しみでしたが、最近では直売所などでも生の落花生が手に入るようになって、家で茹でたりもできるようになりました。
茹でた落花生を冷凍したものとか、真空にしたものもよく見かけるようになりましたね。
「煎り用」「茹で用」というのはあくまで主要な使い道がそれぞれ煎りと茹でということです。茹で用の④おおまさりを煎ったものも美味しーです。
落花生畑です。(千葉半立)
若い落花生。(中手豊)
落花生はどうやってできるのかってはなし
落花生の花は早朝に咲きます。
この日訪れたのは午後。完全にしおれてます。
ので、参考写真。
こんな花です。
落花生は他の豆と違って土の中にできます。土の中でできると言ってもジャガイモみたいに土の中でポコポコできて大きくなるというものでもありません。
落花生の花が咲きます。それがしぼむと、その根本から子房柄(しぼうへい)と呼ばれる”にょきっとしたやつ”が伸びてきます。
こんな感じです。
この子房柄こと”にょきっとしたやつ”は
ズイズイーッと伸びてきまして
ついには土にブスッと刺さります。土に刺さったにょきっとしたやつの先っぽに落花生ができるのです。
そんで、土の中にできたサヤはだんだんと成長していきます。
こんな感じに。
たくさんの”にょきっとしたやつ”が土へズブズブっ刺さって、たくさんの落花生ができるのです。
収穫時季に掘り起こすと
こんな感じです。
最初に訪れたのは7月頭で、二回目が9月の始めでした。
花の付いている写真は”郷の香”で、掘り起こしているのは”おおまさり”。郷の香は「来週辺りからかな〜」と言っていたので、花が咲いてから二ヶ月半くらいかけて大きくなるみたいです。
品種によって、収穫時期も違ってきますし、この落花生を掘り起こすタイミングの見極めが大事だと農家さんが言っていました。
早過ぎると、もちろん実が大きくなっていないのでいけないのですが、遅すぎても落花生とつながっている子房柄のところが切れてしまって、せっかく大きくなった落花生が土の中に残ってしまうのだそう。
茹で用の落花生は、掘り起こしたら、根本に近い良いサイズの中身がしっかりとしているものだけを外して、茹でます。
とれたての”おおまさり”の中身は
こんな感じで、ぎっしりと実が詰まっています。
ちなみに艸は、おおまさりを茹でる場合、3%の塩水で、水から茹でる。落し蓋をして、フタをして沸いてから50分茹で、火を止めて30分蒸らして、ザルに開けます。
粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やします。茹でたても美味しいけど、冷やしたほうが甘さもまして美味しい〜。
さてさて、煎り用の落花生はこの先にも工程があります。
煎り用の落花生は掘り起こしたら、
ひっくり返して畑に置いておきます。
この状態で4,5日置いておいて、乾燥させます。
ある程度乾燥させたら、
こんな風に豆を内側にして高く積みます。”ぼっち”と呼ぶそうです。このぼっちにして一ヶ月から一ヶ月半さらに乾燥させます。
乾燥させたものを脱穀して、煎ったら完成です。(このへんの写真も撮りたい。。。)
今回は落花生はどうやって実をつけるの?的なところをメインにまとめてみました。花が落ちて生まれるから落花生なんですけど、こーゆーのって他にはあんまり無いですよね、おもしろーい!
間近で観察することができて楽しかった〜♪
まだ、撮れてない写真もいっぱいあるし、品種による違いとか、落花生料理とか少しづつ書き足していこうと思います。
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