クロテッドクリームの作り方
クロテッドクリームは、スコーンを横半分に切って、ジャムと一緒にのせて食べる、めちゃくちゃ美味しーイギリスの乳製品です。
サワークリームのようなねっとりとした質感で、酸味はなく、ミルクの甘味とコクがギュッと詰まったクリームです。
そんなクロテッドクリームですが、まだまだ日本では普通にそのへんのスーパーで売られてはいません。もちろん都心のおしゃれなスーパーでは取り扱いがあるかもしれませんが。
でも、ネットでなら簡単に買えます。艸のプライベートな?ブログで「市販のクロテッドクリーム4種を食べ比べてみた」というのを書いているので良かったら見てみてください。
クロテッドクリームは、ちょっとだけ手がかかりますが自分で作ることができます。以前はクロテッドクリーム作りの温度管理が大変だったのですが、低温調理器を使えば簡単に作れるんじゃね?ということに気が付きました。
そんなわけで低温調理器BONIQ(ボニーク)を使ってクロテッドクリームを作りました。
低温調理器って何?という方は「低温調理器BONIQ(ボニーク)を使った感想と口コミ、本当に使えるのかを検証したよ! 」を参考にしてみてください〜。
【公式サイト】低温調理器BONIQ(ボニーク)
あ、低温調理器がなくても温度計さえあればクロテッドクリームは作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。
クロテッドクリームの材料
生クリーム 乳脂肪分45%以上のもの 好きなだけ
スコーン 好きなだけ
ジャム 好きなだけ
クロテッドクリームの作り方
まず生クリームを用意します。生クリームです。ホイップではいけません。ホイップクリームと生クリームの違いは、動物性(生クリーム)か植物性(ホイップ)かです。
パッケージの食品表示の種類別のところに「クリーム」と書かれているものであれば大丈夫です。で、乳脂肪分が45%以上のものを選びます。45%というのは食品表示にも書かれていますが、だいたい大きく数字が書かれています。こんな感じに。
乳脂肪分が47%の生クリームです。36%など低い数字のものでもできますが、出来上がりのクロテッドクリームの量が少なくなってしまうので、同じ手間なら多くできたほうがいいですよね。そんなわけで、45%以上の生クリームで作ることにしています。
クロテッドクリームは、生クリームを90℃近くの温度にして1時間その温度を保っていると生クリームの脂肪分が浮いて固まってできます。
まずは、生クリームを湯煎できる入れ物に移します。
そんで水が入らないようにラップをします。ラップをしないで湯煎したほうが、水分がとんでよりねっとり感が増すと思われますが、ラップをしておくと安心して放っておけるので、僕はラップをしています。
輪ゴムで止めて、
ラップを折り返して、湯煎のお湯にラップがチャプチャプ浸からないようにします。
これで生クリームの方の準備はOKです。
この生クリームをを低温調理器を使って90℃(最終的には92℃にしました後述)に温めます。
90℃が低温というかは微妙ですが、低温調理器を使うことには変わりはありませぬ。
90℃という温度で低温調理器のBONIQを使うのがはじめてだったのですが、低温調理器で90℃まであげようとすると結構時間がかかるので、ポットで沸かした湯を入れます。
で、お湯の温度が90℃近くになったら、生クリームがひっくり返らないようにそうっと入れます。
火にかけて湯煎でクロテッドクリームを作る場合には温度計を刺して生クリームの温度が85℃〜90℃になるように火加減を調整します。
こんな感じです。
RESTAURANT 艸 SOUの頃の写真です。これでも問題なく作れます。ただ脂肪分の多い生クリームは温度が上がりやすいので、温度管理はちゃんとしないといけません。
低温調理器で作る場合は温度計はいりませんが、ラップが膨らんでくるので楊枝などで穴は開けておきます。今回の量(200ml)の生クリームで大体10分位で85℃まで温度が上がったので、生クリームをお湯に入れてから1時間10分ほどみるといいと思います。
温度計はいらないのですが、今回は生クリームの温度を計測するために入れています。
生クリームの温度を85℃〜90℃の間にキープしたいのですが、ラップをしていると蒸発した水分がラップについて冷やされて下に落ちるので、生クリームの温度が85℃より上がりません。
85℃でもいいのですが、もうちょっと温度を上げたいので低温調理器の温度を92℃に上げました。そうすると生クリームの温度が87℃で安定しました。
低温調理器のタイマーをセットして、この状態で1時間置いておきます。
さてさて、1時間経ったらそうっと出して室温で粗熱を取ります。しっかり脂肪分が浮いて固まっているのが分かりますね。
粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れてしっかりと冷まします。
しっかりと冷ました生クリーム?クロテッドクリーム?です。
この表面の固まった部分を穴開きお玉などでそうっと取り出します。
できたクロテッドクリームの量はこのくらいです。
大体もとの生クリームの1/4くらい。
クロテッドクリームをとった残りは、濃い牛乳のような感じです。料理や、コーヒー紅茶のクリームとして使えます。
クロテッドクリームはこのまま冷蔵庫で、4,5日くらい保存できます。一晩置いたほうがクリームがしまって(水分としっかり別れて)ねっとり感が増します。
が、今回はできたてを食べます。スコーンに手作りクロテッドクリームを塗って、
クロテッドクリームと合わせるのはいちごジャムが定番ですが、僕はブルーベリージャムのほうが好きなので、ブルーベリージャムをのせて食べます。
ここでのせているジャムはボンヌママンのブルーベリージャムです。が、いちごジャムでも他の種類でも美味しいです。し、甘さ控えめの手作りジャムでしっかりレモンのきいたジャムならさらに(あ、僕の好みってだけですが)美味しい!
最初にも紹介した「市販のクロテッドクリーム4種を食べ比べてみた」に登場する市販のクロテッドクリームと比べると、一番軽やかで、あっさりしています。でもしっかりとミルク感はあって、できたてのトロトロとした感じが最高です。
生クリームならどこのスーパーでも手に入ると思うので、ぜひ、クロテッドクリームを作ってスコーンに塗りたくってください〜!
クロテッドクリームの作り方では低温調理器BONIQ(ボニーク)を使いました。
ディスカッション
コメント一覧
料理を趣味とするkoalaosloです。
低音調理法を検索したところこちらのレシピサイトにたどり着きました。バラエティーに富んだ様々なレシピから色々とインスピレーションをいただいております。
クロテッドクリーム、家でも作れるものとは知りませんでした。
かれこれ四半世紀前ほどに英国に滞在していた時期があり英国を離れてからは時々クロテッドクリームを食べたいと思っていました。
さて、以前、賞味期限寸前の生クリームを数リットル人からいただき、大量消費するためにバターを手作りしたのですが、生クリームを攪拌していくうち、クロテッドクリームのようになったのですが、
そうさんがご紹介しているものとはやはり違うものなのでしょうか?
もし、バターを手作りする機会がありましたら御意見をお聞かせください。
Koalaoslo
Koalaosloさん、こんにちは。はじめまして。
艸のブログをご覧いただきありがとうございます。
Koalaosloさんはイギリスにお住まいだったのですねぇ。僕はイギリスに行ったことがないので、本場で本場のクロテッドクリームというものを食べたことがありません。
いつか食べに行きたいですヽ(^。^)ノ
>生クリームを攪拌していくうち、クロテッドクリームのようになったのですが、
>そうさんがご紹介しているものとはやはり違うものなのでしょうか?
どうなんですかね?生クリームをカップなどに入れて撹拌してクロテッドクリームの作り方として紹介している人はたくさんいますよね。
僕は、牛乳(ノンホモ)からはバターを作ったことがあるのですが、生クリームから作ったことはありません。
生クリームから作ってみてから、お返事しようと思ったのですが、なかなか生クリームを買いに行けず時間が経ってしまいましたので、取り急ぎお返事だけでもと思いまして。
また試してみて、食べ比べてみて改めてお返事させていただきますね。
コメントありがとうございます。
ソウさま
この度はお忙しい中、返信をいただきありがとうございました。
英国で食べたクロテッドクリームですが、水分もあまりないかなり濃厚なものだったと記憶しています。当時はインターネットもありませんので直ぐに調べる手段もなくそのまま年月が経過し、ソウさんのHPでようやくクロテッドクリームが何かと知りました。
先日ソウさんがご紹介されている低温調理法でチキンに胸肉を調理
しました。我が家には低温調理器がありませんので湯の張った大鍋に電子温度計を入れ調理しました。「よだれ鶏」で美味しくいただきました。あとナスが大好物なので、紹介されている絶品レシピ、ナスのシェリービネガーマリネを沢山作っておきカナッペなどで頂くだけでなく色々なレシピに活用しています。
これからも美味しいお料理のレシピ公開を楽しみにしております。
Koalaosloさん、こんにちは。
艸のブログを参考に料理を作ってくださりありがとうございます。
ナスのシェリービネガーマリネ、おいしーですよねー、僕も大好きです。最近作っていないので、また作ろうかと思います。
はい、ちょこちょこ作り方も上げていきますので、よろしくお願いします〜ヽ(^。^)ノ