ノンホモ牛乳でバターを作るとか。
ノンホモ牛乳。
艸もずっと気になってはいたんですが、飲んだことはありませんでした。ま、ネットで注文すればすぐに届くんですけどね。。。
いつものようにスーパーを徘徊していたら、牛乳売り場にノンホモ牛乳が売っているではありませんかっ!その名も「こだわり酪農家の那須高原ノンホモ牛乳」!
で、さっそく買ってみました。
ノンホモ牛乳。あっち系じゃない牛乳の話です^_^
ノンホモ牛乳とは
ノンホモのホモはホモジナイズ(homogenize)の略です。ホモジナイズは日本語にすると「均質化」と言います。
生クリームやバターが牛乳から出来ているということは、当たり前に知っていることですが、じゃー、なんで普通にスーパーで売ってる牛乳から生クリームやバターを作れないのかって言ったら、このホモジナイズ、均質化をしているからなんです。
脂肪球を細かくして均質にすることで、牛乳にクリームが浮かないようにするのです。普通の牛乳は、コップに入れて置いておいても、ずっと同じままです。何も沈殿しないし、何も浮いてきません。
ノンホモ牛乳は、コップに入れて置いておくと、上の方にクリームが浮いてきます。それをすくうと生クリームです。さらに、その生クリームに力を加えると、バターが取り出せるのです。
ときめく人にとっては、かなりときめくこのノンホモ牛乳ですが、工場での大量生産するには扱いづらいそうです。なので、一般に広く売られている牛乳は、大量生産しやすいホモジナイズされている牛乳なんですね。
牛乳の殺菌のはなし
牛乳は殺菌しないと販売してはいけません。基本的には。
で、その殺菌方法は大きく分けると3つあります。
①低温保持殺菌法(LTLT法)
牛乳を63〜65℃で30分かけて殺菌する方法です。低温殺菌牛乳としてスーパーでも売られていますね。LTLT法はlow temperature long timeのこと。
②高温短時間殺菌法(HTST法)
牛乳を72℃以上で15秒以上殺菌する方法で欧米では一般的。HTSTはhigh temperature short timeのこと。
③超高温短時間殺菌法(UHT法)
牛乳を120〜130℃で2,3秒で殺菌する方法。日本の牛乳の多くはこの方法で殺菌されています。UHTはultra high temperatureのこと。
どれがいいかって話はおいておきまして、一般的に低温殺菌の牛乳のほうが牛乳本来の味に近く、美味しいとされています。
ノンホモであることと、低温殺菌されることは、全く別のことです。ですが、ノンホモ牛乳は、この低温殺菌で処理をされて販売されることが多いんです。
しかーし、今回、スーパーで売っていたノンホモ牛乳は、
130℃で2秒間殺菌されているじゃありませんか!
超高温殺菌のノンホモ牛乳からバターを作る
まず、開けると、牛乳パックの口のところに生クリームを開けた時のような、なんか塊のようなものがすでに付いていました!(写真がうまく撮れなかった。。。)
とりあえず、ノンホモ牛乳をそのまま飲んでみた。
うん、美味しい。甘い。「うぉぉぉ〜〜〜〜、なんじゃこりゃ〜!!!」と声を上げるほどではないけれど、○○しい牛乳とかよりは、おいしいとゆうか濃いとゆうか。。。主観です。
さて、牛乳から、バターを作ります。ノンホモ牛乳をペットボトルに入れて、振ります。
2リットルのペットボトルに500ccくらいのノンホモ牛乳を入れて、ひたすら振りました。
下調べしたところによると、だいたい15分でできるって書いてあったので、15分のタイマーをかけて、アホみたいに振ってました。
15分経過。
あれ?なんの変化もない。。。超高温殺菌のノンホモじゃ出来ないのか?と思いつつも、もう15分タイマーをかけて振り続けることに。
トータルで20分を過ぎた頃に
なんか、ペットボトルにツブツブが付くようになってきました。普通の牛乳はいくら振ってもこんなツブツブは付きませんよね。
さらに振ること10分。
おっ!なんかそれらしーものが全体に浮いています。
ペットボトルの蓋を開けると
口のところに、何やら塊が。
これを、漉すと、バターが取り出せます。
こんな感じです。牛乳から作った?取り出した?バターです。
これの水分をしっかり絞って、少々のお塩を混ぜてパンにのせたのがこちら。
約500mlのノンホモ牛乳から取り出せたバターはこれだけ。ちっちゃ!
でも、お味はとっても美味しかったです。バターなのにさっぱりしています。カルピスバターのもっと軽やかな感じ?でした。
バターを取り出したノンホモ牛乳からチーズを作る
で、このバターを取り出したノンホモ牛乳は、超低脂肪乳です。飲んでみましたが、甘みは残っていて美味しかったです。一般に売られている低脂肪乳と比べると格段においしーです。
バター作りついでに、このバターを取り出したノンホモ牛乳からチーズを作ります。作るといいますか、取り出すといいますか。
鍋に、残った牛乳と、ちょっとのお塩と、レモンの絞り汁を入れます。レモンの代わりにお酢でも出来ます。ってゆーか、これはノンホモじゃないふつーの牛乳でも出来ます。
よく混ぜてから、弱火にかけていると、
こんな風に分離してきます。
この白いところをすくって、ザルにあげて水分を切ります。
リコッタチーズ?の出来上がりです。
ハチミツを掛けて、レモンを絞って食べてみました。
うん、ぼっそぼそ。バターを取り出しちゃったあとの牛乳だからかな?これなら、超低脂肪乳として飲んだほうが良かった。。。_| ̄|○
超高温殺菌のノンホモ牛乳
美味しかったですし、楽しかった。これがスーパーで買えるなら、買います。ま、バターやチーズはもう作りませんけど。。。
超高温殺菌のノンホモ牛乳を飲んで美味しかったからこそ、低温殺菌のノンホモ牛乳も飲んでみたくなりました。
あと、「無殺菌牛乳」もすんごく気になります。特別に許可を得て作っているところがあります。気になるんですが、牛乳としては、けっこうなお値段が。。。
ノンホモ牛乳、未体験の方は試してみると面白いですよ〜!
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