牛タンの赤ワイン煮「その2」
牛タンの赤ワイン煮の作り方「その2」です。
いやー長いですね。「その1」で嫌になっちゃいました?
僕も頑張って書くので、どうぞ最後までお付き合いください!
ではでは、早速続きです。
あっ、牛タンの赤ワイン煮「その1」を見ていない方はまず、そちらから見てくださいね。
牛タンの赤ワイン煮「その2」の材料
[材料]仕上げ用
きのこ 適量
ポルト酒 少々
赤ワイン 適量
塩 少々
胡椒 少々
蜂蜜 少々
砂糖 少々
バター 少々
生クリーム 少々
牛タンの赤ワイン煮の作り方の続き
前回の牛タンを煮ていた鍋を再び火にかけ(弱火)、竹串がスッと通るくらいになる迄煮ていきます。
竹串がスッと通るようになったら、牛タンを網などに引き上げます。結構、柔らかくなっているので、下からすくうように丁寧に引き上げます。
鍋の煮汁を一回漉します。
そして再び火にかけ煮詰めます。
トロッとした感じになるまでに詰めたら、再び漉します。今度は滑らかになるように2回漉します。
氷を当てて、煮汁をしっかりと冷まします。
これで、下ごしらえは終了です。この時点で、牛タンを好みの厚さにカットして、煮汁は小分けして冷凍しておくことが出来ます。
ここからがいよいよ仕上げです。
まず煮込んだ牛タンを好みの厚さにカットします。2センチ位が良いと思います。小さめの鍋に入れます。
そこに少々のポルト酒と赤ワインを注ぎます。
適当なきのこ類を入れます。なくてもいいですが入れた方がより美味しくなります。
蓋をして火にかけます。こうして蒸し煮にすることで、牛タンを煮込んだ時と同じ柔らかい状態に戻します。
たまに中の様子を見ながら、しっかりとお酒の水分を飛ばします。
こんな感じにほとんど水分がなくなるように、しっかりと詰めます。詰めが甘いと、赤ワインの酸味が残ってしまい、いい仕上がりになりません。でも、決して焦がしてもいけません。
ここに、煮汁を入れます。牛タン一片に対して、大匙2くらいあれば十分です。もちろん好みで沢山入れてもいいです。
牛タンの赤ワイン煮は実は、ここからが勝負です。せっかく手間暇かけて煮込んだのですから、この仕上げの味の調整に全神経を注いでください!ちょっと大袈裟ですね^^
ここから、塩、蜂蜜、砂糖、胡椒、生クリーム、バター、水で全体のバランスをとっていきます。
塩は煮込みの味をしっかり引き出すために入れます。しょっぱくなってはいけませんが、ほんのり塩気を感じる程度に調整します。
蜂蜜は全体の塩気、酸味などの角をとる程度にほんの少し加えます。
砂糖は上白糖でも、グラニュー糖でもいいのですが、蜂蜜だけでは角が取れず、これ以上蜂蜜を入れると、くどくなりそうならば、少々加えます。
胡椒は全体をすっきりとさせるために加えます。入れすぎると胡椒辛くなってしまうので、あくまでも少々です。
生クリームは入れなくてもいいです。が、ちょっと全体にとげがあるようであれば、全体の一体感を出すのに入れます。
バターはマイルドでリッチーな感じにするために加えます。(どっかでも同じようなことを書いたような?)
そして、水。これで濃度を調整します。色々加えているとどんどん味が濃くなってしまい、よく分からなくなってしまうことがあります。そこに水を加えることで、「あっ、濃かったんだ!」と気が付くことが結構よくあります。
とまあ、言葉にすると、こんな感じのことを考えながら、赤ワイン煮のソースの味を調整していきます。
器に盛って、好みでオリーブオイル、黒胡椒を振って完成です!
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございます!大変お疲れ様でした。
艸の「作り方」は基本的に長いですが、今回は特に長かったですね^^
頑張って書いたので、是非作ってみてください!
ディスカッション
コメント一覧
素晴らしいですね。
やっぱり、美味しいお料理にはワケがあるんですね!
くぅーは赤ワイン煮が大大大好きなんですよ(笑)
レストランのメニューで選べる場合、私はハーブ焼きとかを
チョイスするのですが、くぅーは間違いなく赤ワイン煮をチョイスします。
この前、それ食べたのに!?ってときでも、同じものでも赤ワイン煮です。
おうちで一度作ったのですが、いまひとつコクが足りなかったような・・・・。
やはり手間隙かけないとダメなんですね・・・・。
さて、私にここまで出来るかはわかりませんが
機会があったら取り組んでみたいと思います。
いつも丁寧なレシピ、とても参考になります。
ありがとうございます。
へーちゃんさん、こんにちは。
くぅーさんは赤ワイン煮が大好きなんですか!
では、ぜひ作って頂きたいです^^
手間もそうですが、時間がかかりますよね。ですが、煮込みは時間だけがおいしくできる料理なので・・・。
艸は福岡で生まれ、小さい頃住んでましたよ^^
でも、小学生のとき父の転勤で、こっち(関東)に来たので、もう方言もしゃべれませんToT
いつも美味しい料理のレシピを拝見させていただいてます(^o^)
この赤ワイン煮のタンはどのようにすれば、どれぐらいほぞんできますか?
kanさん、こんにちは。
タンが煮上がった状態のものをお好きな厚さにカットして、ソースはソースで小分けして、それぞれを冷凍保存しておけば、かなり長い期間食べられます。タンのほうはラップをして、更にアルミホイルをかけたり、ジップロック的なものに入れたりしておけば、数ヶ月(冷凍庫の温度や、季節など保存状態によります)は大丈夫です。
冷凍しないのであれば、タンとソースを別々にして、しっかりとラップをかけ、なるべく空気に触れさせないようにしておけば1週間は大丈夫だと思います。
ほんとはもっと大丈夫かもしれないのですが、どのくらいもつか?というご質問には、いつも、無難な日数しか答えられないのです。あとは、目と鼻と舌を使って判断するしか・・・・^-^
コメントありがとうございました!
はじめまして!牛タンの煮込みを探していて・・。
物凄い本格的なレシピ♪を発見してしまいました!本日、2日目でコトコト煮込んでおります。
フランスに居りまして、皮をむくところから見よう見まねで息切れしております・・。
ポルト酒までいけるかわからないけど・・。 苦笑
また、お邪魔しますっ!
日本に戻ったらドイツワインとお料理を味わいに行きたいです。。
rinさん、こんにちは。はじめまして。
遠くフランスで、艸のブログを参考にフランス料理を作っているのも何とも不思議な感じですね~^_^
最後の仕上げまで頑張ってください!
はい、どちらもお待ちしております。コメントありがとうございました。
souさんこんにちわ。
今回はこのレシピを牛肉肩ロースで
試してみました。
お陰様で激ウマでしたよ(^ー^)
大量にソースが出来たので、煮込みハンバーグやパスタに
デミグラスソースの代わりに使おうと思います。
ゆみじろうこさん、こんにちは。
おおっ!牛肩ロースで赤ワイン煮込みですか!美味しくできて良かったです~(^ ^)手間暇かけて作ったものが、美味しくできると、甲斐があったなーって思いますよね。
このソースってどうしても多めにできちゃいますね。煮込みハンバーグ美味しそうです!
いつもいつも艸の作り方を参考にいろいろ作ってくださり、ありがとうございます。
いつもこのブログのレシピにはおせわになってます。
今回はクリスマスメニューとして牛バラで作ってみました。
牛タンでやろうと思ったんですが手に入らなくて^^;
あしかけ3日かけて作りましたけどおいしくできました。
ただし、煮込んでる最中に(圧力鍋使用)大量に脂がでてきてしまい、こりゃーちょっときついなとおもいましたので、煮込んで一晩やすませるところで分離した脂を小ボール一杯分取り除きました。
できあがりは満足いくものができまして、好評でした。
今度は牛タンでチャレンジしたいと思います。
ぱぱさっちさん、こんにちは。
3日間お疲れ様です。
美味しくできて良かったです。煮込みは時間がかかるので、上手くできなかった時のげんなり感ったらありません。バラは脂が多いのでたくさん溶け出しますよね。ナイスな判断です^_^
はい、今度はタンでチャレンジして見てください。コメントありがとうございます。
初めまして!赤ワイン煮のレシピを数十カ所見てまわり、こちらのレシピが一番ワクワクしたので挑戦させて頂きました。
今3目ですが、いい感じにトロトロになってきていて凄く良い香りです!明日はいよいよ仕上げです♡
素敵なレシピを沢山UPして下さっていて、本当にありがとうございます!大変感謝しています^^
ゆきさん、こんにちは。はじめまして。
艸のレシピが「一番ワクワク」はとっても嬉しいですヽ(^。^)ノありがとうございます〜!
おいしい赤ワイン煮ができたら僕もワクワクします〜
コメントありがとうございます。
そうさん、コメントありがとうございます^^
とっても美味しくいただきました!ご馳走様です(感謝)!!!
そして…今日は2度目の仕込み中です!
タンが入手出来ず、スネ肉で作っています。
数日かけてでも食べたい1番の献立になりました。
本当にありがとうございます。
今月は他のメニューにもトライさせていただきます^^
凄い詳しいレシピですね。
牛肉の煮込みは好きなので挑戦してみようと思います。
タンがスーパーに売っていなかったのでモモ肉で作ってみようと思います。
硬くなっちゃいますかね・・・
エノさん、こんにちは。
赤ワイン煮は、いろんな部位でできますよ。他にも、鶏や豚でも美味しくできます。
もちろんモモでも、沸かさないようにじっくり火を入れれば、固くはならないと思いますが、脂が少ないのでトロっとした感じにはならないかもしれませんね。
個人的には、脂のある部位のほうがおすすめです。肩ロースとかバラとか。
ぜひ、参考に作ってみてくださーい!
コメントありがとうございました。
詳しいレシピの公開ありがとうございます。
とても為になるいいサイトを見つけて喜んでいます。
一つ質問ですが、ドミグラスソースや、このソースを作る時、
シノワで濾す時は、野菜やスパイス等は、できるだけ使うように
つぶして入れるのですか?
それとも、自然に垂れていく水分だけを使うのですか?
フォンドボーの骨はさすがに入れないと思いますが、野菜、スパイスはどの程度
つぶして下の使うソースのほうに入れるのか迷いますので、
その辺を教えていただければありがたいです。
五月女さん、こんにちは。
返信が遅くなってしまい、すいません。
>ドミグラスソースや、このソースを作る時、シノワで濾す時は、野菜やスパイス等は、できるだけ使うようにつぶして入れるのですか?
というご質問ですが、ぐいぐいできるだけ水分を絞り出します。野菜やスパイスを潰して入れるということではありません。ぐいぐい押し込んで目を抜けた野菜やスパイス等は、3回目に漉す時に(写真でシノワの下にあるパッソワ)取り除かれます。
ぐいぐい力いっぱいエキスを搾り取って、なめらかなところだけ使いたい。という感じで濾しています。
コメントありがとうございます。
初めまして。ノネットと申します。
昔、気に入っていたビストロがありまして、そこの和牛ホホ肉の赤ワイン煮が大好きで、よく通っていました。
残念ながらそのお店は閉店してしまったので、自分で作れないかと思い、いろいろレシピを探していたら、こちらのブログにたどり着きました。
このレシピで作った赤ワイン煮(部位は和牛ホホ肉で)は、こんな料理が自分で作れるなんて!と感動するくらい、美味しくできました。
プロのレシピを惜しげもなく、わかりやすく公開してくださるなんて、感謝しかありません。ありがとうございます。
ただ、私が記憶していた赤ワイン煮の、独特の風味が物足りなかったのです。一瞬だけふっと広がって、でも気づきた時にはなくなってしまう。この原因を解決して2回目を作りたいので、そうさんのご助言をいただけたら助かります…。
今回、そうさんのレシピで、妥協した点が2点。
・フォンドボー→マスコットオーネのフォンドボー
・ポート酒→赤玉スイートワイン
やはりこの部分で差が出てしまったのでしょうか。
それとも、マデラ酒などを少し足すと変わりますでしょうか。
お店によって赤ワイン煮の味も違うだろうし、味覚の問題なので本当に曖昧な表現になってしまい、プロの方に途方もないことを聞いてしまって、申し訳ありません…。
気が向いた時にでも、ご回答いただければ僥倖です。
長文失礼いたしました。それでは。
ノネットさん、こんにちは。はじめまして。
当ブログでは僕が承認しないとコメントが表示されないようになっており、何度もお手数をおかけしました。すいません。
さてさて、当ブログを参考に赤ワイン煮を作ってくださり、ありがとうございます(*^。^*)
>今回、そうさんのレシピで、妥協した点が2点。
>・フォンドボー→マスコットオーネのフォンドボー
>・ポート酒→赤玉スイートワイン
とのことですが、やはり材料が違うと、出来上がりも変わってきます。美味しくなる、美味しくなくなるという感じ方は人それぞれなので、一概に材料が違うとだめだーということではありませんが、やはり違う仕上がりにはなってきます。
赤ワイン煮のページにもリンクを貼っているのでご覧になられたかもしれませんが、市販のフォンドボー冷凍・缶詰・パウチを比較してみたでも書いていますように、作ったフォンドボーとマスコットオーネのフォンドボーでは、かなり違います。
この市販のフォンドボーの中で紹介しているキスコのフォンドボーが作ったフォンドボーに一番近いので、もちろん一番オススメですが、送料も含めるとかなりのお値段になってしまいます。ので、ハインツの缶詰の820g(こっちのほうがおすすめ)、もしくはシェフソシエに変えるだけでもかなり違ってくると思います。
ぜひ、お試しいただきたいです。
赤玉スイートワインとポルト酒も、もちろん違うとは思いますが、どちらかと言うとフォンドボーを変えるほうが大きく変わると思います。赤玉を料理に使ったことがないので、これは僕の推測、予想に過ぎないので、違っていたらごめんなさい。
和牛ほほ肉おいしーですよねー。赤ワイン煮は手間暇かかるメニューですので、大変だとは思いますが、ぜひ次回チャレンジする際は、参考にしてみてください〜(*^。^*)
コメントありがとうございます!
早速ご回答いただきありがとうございました!
間違って消したかと思って、2度同じようなコメントを送ってしまってすみませんでした。
やはりフォンドボーで変わってくるのですね。
出汁って本当に大事なんですね。とても勉強になります。
とっておきの料理なので、贅沢してキスコを使ってみたい気もします笑
次はさらに美味しい赤ワイン煮を作れるように頑張りたいと思います!
ご助言ありがとうございました。
これからもブログの更新楽しみにしています(^ ^)
ノネットさん
はい是非、フォンドボーをかえてちゃれんじしてみてください〜\(^o^)/