市販のフォンドボー比較01

 フォンドボー(仔牛から取ったダシ)って自分で作るのはなかなか大変です。

 艸がホテルにいた頃はもちろん作っていたし、自分でお店をやっていたときも作っていました。大変でも作るのは、やっぱりちゃんと作ったフォンドボーは美味しいからです。

フォンドボーの作り方

 当サイト「艸の作り方」でもちょいちょいフォンドボーを使ったレシピが登場するのですが、ご家庭でフォンドボーから作るのはちょっと厳しい。

 というわけで、市販のフォンドボーをあれこれ比べてみました。

 フォンドボーは、そのものを食べて美味しいものではありません。ソースに仕上げて、お肉などと一緒に食べて初めて本気を出すものなので、それぞれのフォンドボーを使ってシンプルなマデラソースを作って、焼いた豚ロースと一緒に食べてみました。分量、作り方は、マデラソースの作り方に書いた通りに作りました。

マデラソースの作り方

今回、比較するフォンドボーはこちら。

キスコ 冷凍フォンドボー HCQ 1kg
ハインツ フォンドボー 820g
ハインツ フォンドボー シェフソシエ 290g
オーネ フォンドボー 30g×3




キスコ 冷凍フォンドボー HCQ 1kg

キスコ冷凍フォンドボー

 キスコの冷凍フォンドボーHCQ。いくつか種類があるキスコの冷凍フォンドボーの中で、仔牛の骨だけを使って作られたのがHotel Class Quality(ホテル クラス クオリティ)のフォンドボーです。

 キスコがちゃんと作っているフォンドボーを冷凍したものなので、自然な甘みがあって、僕がよく知っているフォンドボーの味そのもの。仔牛の旨味だけで出来ています。

 ドイツワインバーで働いていた時は、これを使っていました。

 ネックなのは、ちょっと値段が高いこと。とは言っても自分で仔牛の骨からフォンドボーを作る手間暇と技術を考えたら、妥当な値段かと。小分けして冷凍しておけば、ちょっとづつ使えるので、ご家庭や小さな飲食店でも本格的なフォンドボーを使うことができます。

 品質、美味しさで選ぶなら、間違いなくこのキスコの冷凍フォンドボーHCQです。

キスコ冷凍フォンドボー2

 解凍してからちょっと冷蔵庫に入れておくと、ブルブルに固まります。今回、比較した中でもっとも濃いのでしっかりと固まりました。

キスコ冷凍フォンドボー3

キスコのフォンドボーHCQで作ったマデラソース

キスコのフォンドボーで作ったマデラソース

 キスコのフォンドボーHCQで作ったマデラソースは、甘みがしっかりしていて、THEフランス料理のソースって感じの味に仕上がりました。

 エシャロットとマデラ酒の旨味甘みをフォンドボーがしっかりと受け止めて、馴染んでいます。

 元々の濃度がしっかりあるので、ソースにしてもお肉にしっかりと絡み、文句なしに美味しい!


 



ハインツ フォンドボー 820g

ハインツ缶詰フォンドボー業務用

 ハインツの業務用の缶詰フォンドボー。ビーフブイヨンをベースに作られているフォンドボーではありますが、あっさりとしていて不自然な味のしないフォンドボーです。

 缶にも書かれているように「うま味調味料無添加」がその味を生み出しているのだと思います。

ハインツ缶詰フォンドボー業務用5

また、ハインツの小さい家庭用の缶詰と比べて量が多い分、割安です。ストックは冷凍庫の場所を取らず、いつでも使えるところも缶詰のフォンドボーのいいところです。

ハインツ缶詰フォンドボー業務用2

 ハインツの業務用フォンドボーは、ややにごっている薄茶色をしています。

ハインツ缶詰フォンドボー業務用3

常温では少しだけとろみが付いているくらいの濃度です。

ハインツ缶詰フォンドボー業務用4

 冷蔵するとぷるぷるとした柔らかいゼリー状になります。

ハインツ業務用フォンドボー冷蔵

ハインツの業務用フォンドボーで作ったマデラソース

ハインツ業務用のフォンドボーで作ったマデラソース

 ハインツの業務用フォンドボーで作ったマデラソースは、濃度、甘みこそ、キスコには劣るものの、あっさりとした中に旨味があって、自然な美味しさです。

 僕はキスコで作ったTHEフレンチな味が好きだけど、こっちのほうが好きという人もいると思う。


 

ハインツ フォンドボー シェフソシエ 290g

ハインツ缶詰フォンドボー家庭用

 ハインツの フォンドボー シェフソシエは家庭用の缶詰フォンドボーです。業務用と家庭用のハインツの缶詰の違いは量だけではありません。

 フォンドボー シェフソシエは日本の工場で作られていて、(業務用はニュージーランドの工場)業務用との大きな違いはトマトエキスが入っているところだと思います。

 トマトエキスが入っているので、味がちょっとハヤシライスっぽい感じがします。決してまずくはありませんが、フォンドボーそのものからはやや離れます。

 スーパーなどでもたまに見かけますし、もっとも手に入れやすく、量も大過ぎない使いやすさは◎。

ハインツ缶詰フォンドボー家庭用2

 ハインツのフォンドボー シェフソシエは、透明感のあるクリアな茶色です。

ハインツ缶詰フォンドボー家庭用3

 常温では、わりとしっかりとしたとろみが付いています。

ハインツ缶詰フォンドボー家庭用4

 冷蔵するとしっかりと固まったゼリー状になります。

ハインツ家庭用フォンドボー冷蔵

ハインツのフォンドボーシェフソシエで作ったマデラソース

ハインツ家庭用のフォンドボーで作ったマデラソース

 ハインツのフォンドボーシェフソシエで作ったマデラソースは、食べた瞬間は、ハインツの家庭用と業務用の違いがよくわかリませんでした。フォンドボー自体を舐めた時は、かなり違ったんだけど、ソースにすると、大きな違いはなくなっていました

 ただ、後味にちょっと不自然な味を感じる。でも、ソースとしては全然、ダメじゃない。これもアリ。


 

オーネ フォンドボー 30g×3

オーネパウチフォンドボー

 オーネのフォンドボーは30gずつレトルトパウチになっているフォンドボーです。

 小分けされたパウチは使いやすく、お値段もお手頃価格です。味的には、自然な味ではない調合して作られたフォンドボーといった味がします。そのもの自体を口にすると、あまりいい味がしませんが、ソースにしてみると、意外にこれもアリかなという味に仕上がりました。

オーネパウチフォンドボー2

オーネのフォンドボーは、うっすら濁りのある濃い茶色です。完全に液体で、冷蔵してもとろみは付きません

オーネパウチフォンドボー3
 
オーネパウチフォンドボー4

オーネのフォンドボーで作ったマデラソース

オーネのフォンドボーで作ったマデラソース

 オーネのフォンドボーで作ったマデラソースは、正直、作る前はソースにはちょっと厳しいんじゃないかと思っていました。が、意外や意外、けっこうちゃんとしたソースになって美味しく豚肉が食べられました。

 エシャロットとマデラ酒を使ってしっかり仕上げれば、それなりになるんだなーと。ただ、自然な味ではない。

 エシャロットとマデラ酒の旨味と、、、スナック菓子のバーベキュー味?みたいな味。他のと比べると、やっぱりちょっと劣るけど、これだけ食べれば十分食べられると思う。



市販のフォンドボーを小分けする

 市販のフォンドボーをいっぺんに使い切れないときは、小分けして冷凍保存しておきます。

 キスコのフォンドボーHCQとハインツのフォンドボー シェフソシエは冷蔵でしっかり固まるので、バットやタッパーに流して冷蔵庫で固めたものをそのまま使うグラムで小分けして冷凍します。

 グラムで小分けしておくと使うときに楽なのです。

 入れ物にラップを敷いておいてから流すと後で取り出し易いです。

フォンドボーの小分け

フォンドボーの小分け3

フォンドボーの小分け4

フォンドボーの小分け7

 ハインツの業務用のフォンドボーは、固まりはするものの柔らかいので、そのまま直で製氷皿に流して冷凍します。もちろん、キスコやシェフソシエのフォンドボーもこの方法でもOKです。

 100円ショップで製氷皿買ってきました^_^

フォンドボーの小分け2

フォンドボーの小分け5

 ふつうの氷のようにひねるだけで簡単には外れませんが、製氷皿の裏を流水すれば外れます。

フォンドボーの小分け6

フォンドボーの小分け7



市販のフォンドボー比較まとめ

 今回、市販のフォンドボーを色々試してみて、どれが美味しいかという結果は、予想通りの価格順(このページに並んでいる順)でした。

 キスコの冷凍フォンドボーHCQは、ほんとに良くできたフォンドボーで、他のものと比べると格段に美味しいです。ですが、ハインツの缶詰のフォンドボーも、オーネのパウチのフォンドボーも、もっと使い方を工夫すれば色々使い所はあるなーと感じました。

 逆に言えば、ソースとしてフォンドボーそのものを活かすことに使うのでは無く、味の補強という使い方(赤ワイン煮込みとかハヤシライス、カレーとか)をするなら缶詰でも充分だと思います。

 今回使った市販のフォンドボーはすべてネットで買いました。近所のスーパーを何軒も回ったけれど、どこにも置いてなかったんです、田舎なもんで。デミグラスの缶詰はどこ行ってもあったなー、デミグラスと特選デミグラスって2種類置いてあるところもあった。。。

 僕はほとんどデミ使わないので、なんで???とゆー気持ちでいっぱいです^_^