渡り蟹（ワタリガニ）のパスタ（スパゲティ）
渡り蟹（ワタリガニ）のパスタファンの皆様？、お待たせしました！渡り蟹のスパゲッティの作り方です＾－＾
このパスタはＳＯＵをはじめるずっと前から作り続けているパスタでして、当時働いていたお店でこの渡り蟹のパスタがテレビで紹介された時なんかは、それはそれは毎日こればっかり作っていました・・・。
ＳＯＵでも黒板メニューにのっけていまして、人気のあったパスタです。でも、黒板から姿を消しました・・・。渡り蟹のパスタは心労がたたるのです・・・。
心労がたたる？？？
この渡り蟹のパスタの完成写真は、ヒラツメガニというワタリガニの一種を使っていますが、「作り方」ではいわゆるワタリガニ（和名ガザミ）を使っています。どちらもし下処理の仕方からパスタの作り方まで大きな違いはありませぬ。
渡り蟹のスパゲティの材料
[材料]（写真は倍量で作っています）
渡り蟹（300ｇ以上のもの） １/２くらい
ニンニク 一片
オリーブオイル 少々
白ワイン 適量
基本のトマトソース ８０ccくらい
生クリーム（３５％） 少々
スパゲッティ １００g
EXVオリーブオイル 少々
パセリのみじん切り 少々
渡り蟹のスパゲティの作り方
まずは、渡り蟹を手に入れます。当たり前すぎですが、これが結構なポイントです。
渡り蟹を大きく三つに分けると（艸が勝手に分けました）、「冷凍の切り蟹」・「冷凍の雌の蟹」・「活けの蟹」があります。
「冷凍の切り蟹」は、スーパーとかでも鍋物用としてよく売っているもので、この切り蟹にされるのはほとんどが渡り蟹のオスです。安くて、これはこれで鍋や汁にすると美味しいのですが・・・。
「冷凍の雌の蟹」は艸がずっと使っていたタイプのものです。外国産の雌の渡り蟹を丸ごと冷凍しているものです。このマルのまんまの冷凍されている渡り蟹はメスである事が多く、メスだと内子を持っている可能性が高いのです。できれば３００g以上の大き目のものの方が味がでます。
そして「活けの蟹」やはり甲殻類は生きているものを使うと格段に美味しいです。渡り蟹って”安い蟹”というイメージがありますが活けは結構な値段がします。そして、買えない時は買えなかったりします。
最後のクリスマスでは活けの渡り蟹を使おう！と思ってクリスマスの１ヶ月以上前から入荷したら連絡して！と業者に頼んでいたのですが・・・結局、入らず、冷凍のまるの蟹を使う事に・・・ToT
いや、冷凍の蟹でもおいしいんですよ！本当に！ただ、個体差といいますか、その蟹さんの実力によって大きく味が違ってくることが結構あるんです。割ってみて見た目や匂いで分かるものはもちろん、全部はじくんですけど、見た目美味しそうなのに、スーパー旨い蟹のときもあれば、そこそこの蟹の時もあるのです・・・そしてそれは作ってみなければ分からないのです・・・。
「ほんとはもっとスーパー旨いのに・・・」というのが心労なのです＾－＾ちょっと思い入れのあるパスタなので”普通に美味しい”では駄目なのです！
というわけでこのスパゲティは「蟹」に全て掛かっていると言ってもいいでしょう！
ではでは、やっと作り方です。最初に渡り蟹の下処理を参考に蟹をばらします。
ばらした蟹はすぐに使います。使わないのであれば、すぐに冷凍しておきます。
蟹の胴は適当な大きさにカットし、ハサミの部分は食べやすいように縦に割っておきます。堅いので気をつけて切ってください。ここでは足は入れていないのですが、もちろん入れてもいいです。
潰したニンニクとオリーブオイルを鍋に入れ弱火でじっくりとニンニクの香りをオイルに移します。
ニンニクがこんな感じになって柔らかくなったら、火を中火くらいにして、ばらした渡り蟹を入れます。
ここで蟹のエキスが焦げないように気をつけながら、蟹の殻をしっかりと炒めます。
甲羅やハサミが赤くなって、なべ底が焦げつきそうになったら、白ワインを注ぎいれます。
鍋をゆすりながら、入れたワインをしっかりと詰めます。
こんな感じになったら、トマトソースと水を加えて、更に煮ます。
煮ながら、トングや箸を使って蟹の身をソースに出します。
と同時に殻をぎゅーと押さえたりして、旨みをソースに流れ出させます。
途中、水分がなくなってきたら水を足し足し、蟹にしっかりと火を入れます。
蟹に火が入ったら、パスタの茹で方を参考にゆでたスパゲティと、生クリームを少々を入れ、茹で汁で濃度と塩加減を調整します。
器に盛り付け、EXVオリーブオイルとパセリのみじん切りを振って完成！！
甲羅は無くてもいいのですが、これがあると「おおっ！」と歓声が上がります！＾－＾まー食べる時は邪魔なんですけどね。
是非美味しい渡り蟹をゲットしてお試しください！
とここまで書いてから思ったのですが、蟹はやっぱり冬ですかね？でも冷凍の蟹を使うなら関係ないのか？うーん、でもなんとなく冷凍の蟹でも冬場に買ったものの方が美味しい気が・・・・・。